「青森の不動産相場」の記事一覧(1件)
カテゴリ:青森の不動産相場 / 投稿日付:2025/11/08 14:58
2025年 青森県の基準地価が公表|住宅地・商業地・工業地の最新動向
土地取引の指標となる基準地価の状況から、住宅地・商業地・工業地の動向をまとめます。
________________________________________
県内全体の地価動向
• 全用途の平均価格:1万9,900円/㎡(前年比+100円)
• 平均変動率:前年と同じ -0.4%(34年連続下落)
青森県全体では、34年連続で平均変動率はマイナスとなっており、地価は長期的に下落傾向が続いています。
________________________________________
用途別の地価動向
1. 住宅地
• 平均価格:1万6,200円/㎡(前年と同額)
• 市部:2万2,500円/㎡ • 町村部:7,100円/㎡
• 平均変動率:-0.4%(27年連続下落)
市部と町村部で価格差は約 3.2倍。市街地の利便性が高い場所ほど価格が高くなっています。
最高価格は、青森市浜田2丁目の「CiiNA CiiNA青森東方」で 8万9,000円/㎡。
大型商業施設が集中するエリアで、生活利便性が高く高所得者層を中心に需要が高いことが理由です。
________________________________________
2. 商業地
• 平均価格:3万4,900円/㎡(前年比+1,200円)
• 市部:4万8,100円/㎡
• 町村部:1万2,800円/㎡
• 平均変動率:-0.5%(34年連続下落) 市部と町村部での差は約 3.8倍 と大きく、中心市街地の価値が高いことがわかります。
最高価格は青森駅近くの青森市新町1丁目「成田本店しんまち店」で 20万円/㎡。
36年連続で県内1位を記録。青森駅周辺の再開発事業や外国人観光客の回復も影響しています。
________________________________________
3. 工業地
• 平均変動率:+0.2%(33年ぶり上昇)
全国的に物流需要が高まる中で、八戸市の流通系工業地が価格上昇の主因となっています。
________________________________________
今後の地価動向 不動産鑑定士の森政浩さんによると
「青森県は人口減少率が高く、地価が上昇していくのは難しい。
都市部でも上昇率は鈍化する可能性がある」 とのこと。
人口動態や地域ごとの特性を踏まえた土地売買の判断が重要になりそうです。 ________________________________________
まとめ • 青森県全体の地価は34年連続下落、平均価格は1万9,900円/㎡
• 住宅地:市部と町村部で約3.2倍の価格差、最高価格は青森市浜田の8万9,000円/㎡
• 商業地:市部と町村部で約3.8倍の差、最高価格は新町通りの20万円/㎡
• 工業地:33年ぶり上昇、物流需要の高まりが影響 青森県内で不動産購入や売却を検討する場合は、用途ごとの地価や地域差を意識することが重要です。
________________________________________
ポイント
• 市街地は高価格・利便性が高い
• 町村部は価格が低め、下落傾向が続く
• 工業地は物流・再開発で上昇する可能性あり


